このような症状の方
早期受診のメリットは三つ
①治る病気を、認知症になる前に治す。
②進行スピードを抑え、自立して生活できる期間を最大限に延ばす。
③新薬の治療(レケンビ・ケサンラ)を受けられるチャンスを逃さない。
受診先延ばしは、進行に加速度がつくだけで何の得もありません!
【練馬区もの忘れ検診実施医療機関です】専門的な診察ではなく、気軽な検診から始めたいという方は、こちらを先にご覧ください。

診察の流れを知りたい
①「詳しい問診」:ご自宅での様子を詳しく伺います。この問診には30分以上かかります。同時に簡易認知機能検査で大体の病状を把握します。ご本人の前で話せない場合は、予約の際にお伝え下さい。ご家族だけ先に診察室にお呼びします。
②「神経学的検査」:脳神経内科医が専門とする検査で、本人や家族が気付いていない麻痺、感覚、筋、姿勢の状態を診察し、脳神経の症状を診断します。神経学的検査は、認知症の原因となる神経難病(パーキンソン病、進行性格上性麻痺、大脳基底核変性症など)との鑑別診断に必須の検査です。
③「血液検査」:甲状腺機能、塩分バランス、血中アンモニアなど一般の健康診断では省略される項目も含め幅広く検査します。高齢者は自覚がないまま脱水、貧血、糖尿病が進行し、認知機能低下に至っている方も多いため、血液検査は非常に重要です。
③「画像診断」:高精密3.0テスラMRIができる画像センター(当院近隣)で検査していただき、結果は、当院で実際の画像をお見せしながらご説明します。アルツハイマー病だと思って受診したら、脳腫瘍や脳出血だったということもあり、この場合はすぐに大学病院に紹介します。より詳しい診断が必要な場合は、脳血流検査(脳スペクト)や、脳内のドパミン神経の変性・脱落の程度を画像化する検査(DATスキャン)をお勧めしています(栗﨑院長が専門外来を担当する国立病院機構東京病院でお受けいただけますのでご安心ください)。
④「精密認知機能検査」:MCIや初期認知症は、MRIや認知症簡易検査(HDS-R、MMSE)では異常はわかりません。当院で行う精密認知機能検査では、記憶、見当識、動作障害、前頭葉機能などを時間をかけて検査し、MCI(軽度認知障害)の時期から診断しています。検査にはご家族に同席いただいており、「病状がよく理解できた」と大変好評です。また、詳しい検査を受けることで「認知症かもしれない」といった心配をお持ちの方の不安解消にも有効です。
*きめ細かな診療で軽度認知障害や初期認知症を診断し、新薬治療にお繋ぎしています。
認知症治療薬はすぐに出してもらえますか?
*お薬が効くタイプの認知症か *安全に服薬できるか *副作用は起きないか を確認しながら、病状に合ったお薬を処方します。
今の時点であるのは、症状の一部を改善させるお薬で進行は止められませんし、脳尿病や過度の飲酒を放置して服用すると副作用が出るだけです。また、飲んだことを忘れて数日分飲んでしまうと、下痢やふらつきなどの深刻な副作用がでます。当院には安易に薬を出されて体調を崩し、病状が進んでしまった方がたくさん来院されます。認知症治療薬は、栄養状態や持病の有無、安全に服薬できるかを確認し、病状に合ったお薬を処方しています。
認知症のタイプとは何ですか?
現時点では3つに分類されており、また、複数のタイプを合併する場合もあります。MRIでは診断できませんが、詳しい問診、運動機能や認知機能の診察である程度の鑑別ができます。
①「アルツハイマー型認知症」:「物忘れ」が強く、進行すると言葉や動作の障害が強くなります。人柄や人格は比較的長く保たれます。アルツハイマー病の詳しい説明はこちら
②「レビー小体型認知症」:物忘れは比較的軽く、うつ的な気分、子供や動物などが見える(幻視)、怖い夢を見る、大声で寝言を言う、パーキンソン病のような運動障害の症状がある、などの特徴があります。レビー小体型認知症の詳しい説明はこちら
③「前頭側頭型認知症」:強いこだわり、怒りっぽい(易怒性)、性格変化などが特徴で、初期から言語障害(失語症)が表れる方もいます。車の運転で大事故を起こすこともあるため、早期の診断が必要です。前頭側頭型認知症の詳しい説明はこちら
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高次脳機能障害・失語症
病気や事故などで脳が損傷を受け、記憶、言語、動作、注意力などに障害が生じた状態を高次脳機能障害といいます。症状のわかりにくさから「見えない障害」と呼ばれ、生きにくさを抱えている方が少なくありません。また、最近は新型コロナ後遺症による記憶障害、注意力・思考力低下で受診する方も増えてきています。当院の高次脳機能外来の特徴は以下の3点です。
1 「詳しい診断」;障害を詳しく把握するために、ご家族や支援者の方からもお話を伺います。また、「性格が変わり自分勝手になった」「複雑な作業ができなくなった」といった診断しにくい症状も、適切な検査を実施して、「見えない障害を見える化」しています。診察は院長に加え、高次脳機能障害のエキスパートの医師が参加しています。
2 「診断書作成」;精神保健福祉手帳、失語症の障害者手帳、障害年金診断書などお受けしています。麻痺や歩行障害などの身体障害を合併している場合は、身障手帳診断書もお受けします。最近は、脳外傷の数年後に症状が現れた方(慢性外傷性脳症 CTE:Chronic Traumatic Encephalopathy )や、他の医療機関で作成した診断書で手帳や年金が認定されなかった方のご相談が増えています。適正な認定に繋がるようにご本人、ご家族と協力しながらできる限り詳しい検査を行っています。
3 「生活支援」;障害者センター、保健師さん、ケアマネさんと連携して、リハビリ施設や介護保険制度を利用できるようにご支援しています。地域連携カンファレンスなども積極的に実施しています。
*当院に精神科医師は在籍しておりません。このため、統合失調症などの精神疾患との鑑別がご希望の方は、精神科と高次脳機能障害の両方の専門医療が行える医療機関へのご受診をお勧めしております。
頭痛・しびれ・めまい
【最近増えているスマホ首頭痛】最近はスマホやパソコンのやりすぎで頸椎を痛める「スマホ首頭痛」の方が増えており、腕のしびれや、めまいを伴う方もいらっしゃいます。大抵、ご本人には自覚がなく、待合室でずっとスマホをいじっていた方に限って、「そんなに長くスマホはやっていない」とおっしゃいます。医療機関をめぐり、何度も脳MRIをとっている方もいますが、スマホ首は頸部や肩の筋緊張、血液循環の悪さが頭痛の原因ですので、脳の異常は見つかりません。
診察には生活習慣、枕の高さ、お仕事のことを問診しながら、頸椎周辺の神経の症状を詳しく診察します。症状改善にはスマホやPC操作で首を固めて動かさない時間を短縮する、運動不足の解消などの生活改善が基本です。まずはスマホやPCのやりすぎを認め、運動習慣の必要性(残念ながら通勤は運動習慣とは言えません)を理解すること。この意識改革が痛み止めへの依存を防ぎ、症状改善へと向かう重要な一歩になります。
【女性の頭痛】若い女性では低血圧、貧血、婦人科の治療薬が頭痛の原因になることもあります。特に、女性ホルモンを調整するお薬を服用している場合は、婦人科の先生に頭痛が起きていることを伝えて副作用のチェックを受けてください。
【頭痛薬乱用のこわさ】頭痛の多くは緊張性頭痛と偏(片)頭痛ですが、脳血管障害、動脈瘤、糖尿病、ウイルス感染によるものなど、様々な可能性があります。慢性頭痛は、漫然と痛み止めを飲み続けるとだんだん効かなくなったり、乱用に繋がります。特に群発頭痛薬の乱用は、薬物乱用頭痛が起こるため、処方量と処方期間を常に注意して処方しています。長引く頭痛は漫然と服用を続けるのではなく、一度はMRIで脳病変の有無を確認する。この決断が命を守ります。(次の脳出血・脳腫瘍、画像検査の項目をご覧ください)
脳出血・脳梗塞・脳腫瘍と画像診断
【隠れた疾患の可能性】注意が必要なのは、「頭痛や偏頭痛」「しびれ」「めまい」といった症状には神経難病、脳出血、脳外傷、脳腫瘍など、深刻な病気が隠れている可能性があることです。当院では、最初に脳神経の異常を詳しく診察します(神経学的検査:脳神経内科医が専門とする検査)。その結果、脳や脊髄の異常が疑われる場合は速やかに画像診断に進みます。
【高精密3.0テスラMRI+トリプルチェックによる画像診断】MRIは新機種開発が目覚ましく、また、価格差なりの性能差があります。せっかく検査するなら高品質の機器で精度高く診断して患者さんに貢献したいという考えから、当院にあえてMRIは置かず、「高精密3.0テスラMRI」で撮影できる画像センターと連携(当院近く)しています(当院の画像診断の方針はこちら)。読影は放射線専門医2名+脳専門医(当院院長)のトリプルチェック方式で行い、見落とし防止体制を確保しています。これまで、多くの初期脳腫瘍、脳出血、脳梗塞を診断し、専門治療にお繋ぎしています。
神経難病
(パーキンソン病、精髄小脳変性症、多発性硬化症、筋委縮性硬化症など)
【診断は治療の第一歩】パーキンソン病などの神経難病治療の第一歩は「正しい診断」です。MRIや血液検査では、はっきりとした異常がないのもパーキンソン病や脊髄小脳変性症の特徴で、診断には詳しい問診と神経学的検査などの脳神経内科的診察が必要です。特にパーキンソン病は不安感、焦燥感、不眠、幻視などを伴うことが多く、場当たり的に向精神薬(抗不安薬、睡眠薬)を服用するとかえって病状を悪化させます。当院には、別の病気と診断され、向精神薬で病状が悪化し、転倒や誤嚥性肺炎に至った方が多く受診されます。神経難病は、いったん機能低下してしまうと回復には時間がかかります。初期診断は、その方の将来にわたる進行に関わってくる重要な問題なのです。
【運動療法の重要性】 治療に重要なのは「正しい治療薬とリハビリの連動」です。早期からリハビリを始めた方は進行も緩やかで、お薬も少なくて済みます。当院では、神経難病のリハビリが得意な複数の訪問看護ステーションと連携しており、優秀な療法士さんや看護師さんが、当院の患者さんの訪問リハビリや服薬管理を担当しています。
【医療費の軽減】難病医療費助成制度の診断書を作成しています。この制度でお薬代やリハビリの自己負担を軽減でき、安心して治療を続けることができます。神経難病を抱え生きるのは辛いことですが、お金の不安をやわらげ、運動療法を継続することでお気持ちも前向きになれます。この前向きなお気持ちこそが脳の伝達物質を増やし、治療効果を高め、長きにわたり進行を遅らせる効果を発揮するのです。
てんかん
【検査】新薬を含め、発作タイプに合った投薬を行い、薬の血中濃度、副作用を定期的にチェックします。脳波検査が必要な方は、国立病院機構東京病院(院長が専門外来を担当しています)で検査を受けて頂き、当院で説明いたします。ご希望の方には脳波データをディスクで差し上げています。これまでの脳波データをお持ちの方は初診時にお持ちください。
【てんかんセンターとの連携】難治性てんかんなど、専門性の高い治療が必要な方を国立精神神経研究センター病院てんかんセンターに紹介状を作成しています。センターではてんかん専門医チームによる治療が行われており、何年も発作が収まらなかった方が改善しています。
当院は、自立支援医療の指定医療機関です
てんかんは新薬開発が進んでおり、これまで発作が抑えられなかった方も改善する可能性があります。てんかん治療の新薬は高額なうえ、血中濃度や副作用を調べるために定期的な血液検査が必要です。幸いなことに、てんかん治療には自立支援医療制度を利用でき、この制度で薬代や検査費用の自己負担が1割に抑えられます。当院にはこの制度を利用して治療を続けている患者さまが多いです。申請診断書は当院で作成できますので、費用に悩まずに治療を受けるためにも、是非ご利用ください。詳しくは「診断書作成のご案内」をご覧ください。
むずむず脚症候群
レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome:RLS)」ともよばれ、夜、お布団に入ったときや、新幹線や映画館などでじっと座っているときに、脚の内側からむずむずとしてきて、脚を動かすと症状が和らぐ・・・といった特徴があります。症状が軽い場合には、生活習慣の改善でよくなりますが、症状が強い場合は、お薬による治療が行われます。お薬はドパミンアゴニストと呼ばれるお薬で、脳の伝達物質を補う作用があります。長引くむずむず脚には、パーキンソン病などの病気が隠れている場合もあり、患者さんの体調や副作用に十分注意しながら治療薬を選ぶ必要があります。足の不快感でお悩みの方は、一度は脳神経内科の受診をご検討ください。








